ラパン日記 ☆あんなこと こんなこと☆ ちっちゃなお話し

ときどき訪れる小さな女の子。
スタジオのドアを開けて、真っ先に向かう彼女の行き先は、練習室をのぞくことができる小さな窓....。
最初はママにだっこされないとスタジオの中が見れなかった。
その内につま先立ちになり、ほんの少しだけ窓のふちに目がとどいた...。
一生懸命ちっちゃな指先で窓のふちに手をかけて、つま先立ちでなんとか見えていたみたい
時には早く来すぎて、生徒はまだ誰も到着していなく、窓からさし込む日差しだけを床に映していた暗いスタジオの中を、それでもしばらくジ~ッと覗いていたっけな....
彼女が訪れた時、かわいい仕草を隣の部屋で見守っていたけれど、今思えば何度か会話していたかもしれない。
季節が移り変わっても、何度も何度も来ていたっけ....
その小さな女の子は、ついに今日ママに連れられて自己紹介をしに来てくれた。
ママの前では照れくさいみたい。
ママは外で待ってるから一人でガンバってね....
女の子は一人になって、
そして、ちっちゃなお口から可愛い熱い想いを伝えてくれた
「*****です。バレエをしてもいいですか?」
「♪!!!もちろんだよ。待ってたよ~。」
何年越しで通ってくれただろう、可愛いハートの中のあふれる想い
確かに今日私の両腕の中でぎゅ~っと抱きしめました。
ラパンスタジオで2番目の「小さな物語」のはじまりです。
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